僕がなによりも傾聴を大切だと思った理由3

 

その監獄のような場所で、大学生以来、英語の勉強をしました。

日本人は非常に少なく、ほとんどが韓国人でした。

僕のように山にこもることを目的としている人はおらず、アメリカ、カナダ、オーストラリアへ行くための準備段階として、来てる人が大半でした。

朝5時半起床、朝のお勤め

6時半、朝食

7時から12時までお勤め

12時から13時まで昼休み

13時から18時までお勤め

18時から19時まで夕食

19時から24時まで夜のお勤め

平日は外出禁止、土日門限あり。

このかたい鉄則により、理想的な山ごもり生活を送ることができました。

正直言って、辛かった。

毎日3食食べていたにもかかわらず、3ヶ月で8kg痩せたことが、物語っていました。

だけど、その中で、とても幸せなルーティンが1つありました。

朝5時半に起床する人は少なく、建物内は真っ暗でとても静か。

いつも朝に過ごしていたガラス張りの廊下には木のベンチがあり。

そこからは、

夜明けと日の出のはざまで、所々から聞こえるニワトリのクックルックーという鳴き声、ポツポツとあかりのついた街灯。

まだ半身すら姿を出していない太陽の光がかすかに山を赤く照らし、その漏れた光が絶妙に霧のようなモヤに浸透し、雲も少しピンク色に染まる、その間には星が微かに見える。

乾期ということもあり、毎日、安定して、この光景をおがむことができました。

残念ながら、その光景を目に焼き付けることにして、写真を撮ることはしませんでした。

当たり前だと思っていた朝のほんの一瞬が、こんなにも美しく儚く、心を安定させるとは思いもしませんでした。

厳格な生活のなか、この場所で、インスタントの甘ったるいホットカフェオレを飲むのが至福のときでした。

日々生きていて、見過ごしがちな当たり前の瞬間を幸せだと思えることが、とても幸せでした。

ちゃんと物事を見つめれば、心を安定させることは難しくないと思いました。

続く