接近-回避の葛藤④「ありがとうの言葉」

 

こんばんは、しがです。

先週、TV番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅第24弾」の放送がありました。

太川陽介さん、蛭子能収さん、女性タレントの3人が路線バスだけを乗り継いで4日間で目的地を目指すという、旅番組です。

あくまでメインはバスに乗ってゴールすることで、観光地は素通りします。

 

この旅にはシンプルなルールがあります。

①路線バス以外の交通手段は禁止。同じバスでも高速バスは禁止。バス交通が無い場合、歩くことは可能。

②バスの乗り継ぎ情報をインターネットで調べられない。頼れる情報源は地図、街の人、バスの車内の人、バスの案内所のみ。

 

簡単にゴールできそうですが、日本のバス交通には盲点があり、ゴールを阻みます。

①県境はバス交通が少ない(各バス交通会社のバス網が県をまたがないため)。例えば、岡山県と鳥取県の県境を通る路線バスがないため、その間8.5kmを歩くことになり、大きく時間をロスします。日本には県境を通るバスが無いケースが多く、旅の行程で県境の数が多ければ難易度は高くなります。

②過疎地に行けば行くほどバスの本数が少ない。本数の少ない所で、バスを1本でも見逃すと、大きく時間をロスし、そのミスでゴールできない場合があります。

 

今回の旅は、山口県の岩国から、京都府の天の橋立を目指すものでした。

旅の攻略の肝は、広島県→島根県、岡山県→鳥取県、兵庫県のどのタイミングで中国山地の過疎地の県境を越えるかということでした。

各バス停では、迫り来るバスの発車時刻とにらめっこしながら、メリットとデメリットを瞬時に精査し、バスの最適な経路を選択しなければなりません。

このバスに乗った場合その先のバスは乗り継ぎできるのか?県境までのバスはあるのか?県境をまたぐバスがあるのか?無い場合、どれぐらい歩くのか?等など

まさに、この苦渋の選択がこの番組の1番の面白さだと思います。

 

他にも、旅で出会う人とのふれあい、蛭子能収さんの女性タレントへの空気を読まない発言や独特のこだわり、太川さんのリーダーシップ、蛭子さんの原因によるケンカ、バスの車窓からの原風景など、みどころはたくさんあります。

 

その中でも、最も印象に残ることは、必ず「ありがとう」という言葉が出てくることです。

情報をたずねたとき、街の人とふれあったとき、バスから降りるとき、お世話になった人に対して、出演者は必ず「ありがとう」と言います。

自分も、知らない土地を旅していると、「ありがとう」の言葉が本当に身にしみます。

どんなシチュエーションであっても、自分に対して何かをしてくれたら、その場のメリット・デメリットの選択の葛藤なく、自動的に発せられる感謝の言葉、

毎回見るたびに、

当たり前の大切さや

感謝の気持ちを返すのをなおざりにしてはいけないと改めて思います。

 

1年のうちで、数回ある放送を心待ちにできる稀有な番組、

日本の地理の勉強にもなるので、

ぜひ一度見てみてください。