葛布(くずふ)

こんばんは、関沢です。

今日は「葛布」について書いてみます。

 

葛布(くずふ)とは、葛の繊維を紡いだ糸から作られる織物です。

 

実際にテレビで目にするまで葛布を知りませんでしたが、特に完成までの工程にとても驚かされたので、その流れを簡単にまとめてみました。

 

1.6月〜8月にかけ採取、蔦(つた)だけにする
2.輪にして、上下を入れ替え均等に煮る
3.煮たものを流水に一晩浸す
4.すすきなどの青草を敷いた床に葛の束を入れ、その上を青草とむしろで覆い、二昼夜寝かし醗酵させる
5.葛を床から出し、表皮を川で洗い流す
6.中の芯を引き出す
7.苧綿(皮)を川の流れで洗い流す
8.内皮は湯垢を取るため、一晩米のとぎ汁に浸す
9.仕上げ洗いをする
10.竿に干し、半乾きの時しごいてからみを解く
11.細かい葛糸に裂かれ、千鳥にかけて(糸を斜めに交差させるかがり方)葛つぐりにする
12.葛つぐりは緯糸(横糸)、経糸(縦糸)は主に綿により手で織られ葛布となり完成

 

この工程を見たとき、良いものを作るためには一切の労力を惜しまない日本ならではの伝統、それを数百年と持続する勤勉さ、全ての作業に心を込めて作った完成品の迫力と繊細さに圧倒されました。

 

またこの葛布に関わる一人一人の方々が、その仕事に誇りを持って取り組まれていることがはっきり伝わってきたことにも胸が熱くなりました。

 

現在は、掛け軸やハンドバッグなどの民芸品、すだれやシェードなどのインテリア、帯地や着尺、洋服などの様々な服飾品として販売しているようです。機会があれば手に取り、その質感、伝統の技に一度触れてみたいと思います。

ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご覧ください☆
掛川手織葛布

 

本日は以上です。ありがとうございました。